殻を破れないエンジニアの雑記

エンジニアの卵。ずっと卵。

退職エントリ

技術者もすなる退職エントリといふものを、卵もしてみむとてするなり。

こんにちは。卵ことくろのです。

北海道は氷点下30度近い気温と聞いて慌てふためいていますが、皆さまいかがお過ごしでしょう。

全てはこのエントリの為にブログを開設したといっても過言ではありません。

このエントリは、落ちこぼれだったくろの青年が仲間たちとともに勇者になる壮大なストーリです(嘘)

読み進めて頂く前にこちらを読了頂くとより感動が伝わると思います。多分。

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転職結果


先に結果をお伝えすると、第一志望の企業から無事に内定を頂く事ができました。

外資系大手コンサルティングファームスペシャリストというポジションでオファーを頂きました。

オファー面談でフィードバック頂いた評価ポイントはこちら。

  • 技術面:設計から運用まで幅広く活躍しており、即戦力足りうる。
  • コミュニケーション:非常に高く、当社のどの顧客の前に出しても恥ずかしくないレベル。
  • その他:チームリードも行っているし非常にマルチな人材。

だ、誰だこれ…。

マインドセット


  • 年齢的なところもあるのでこれを最後のチャンスと捉える。
  • この売り手市場の勢いに乗る。
  • どうせやるならチャレンジ。ジャイアントキリングになる。

この辺になります。

転職の動機


  • 僕を今の会社に誘ってくれた元上司が自分のやりたい事が出来る会社に移った事
  • ひょんなところからチャンスが訪れた事
  • 2次請け3次請けといった多重下請け構造に疲れてしまった事

大きくはこの3つです。

1つ目は元上司が思考に思考を重ねて一切妥協しなかった姿を見て自分も真似しようと思いました。

2つ目、まず申し上げるのはこの転職はTwitter転職です。有名なひよこ大佐さんから端を発する某タグは一切使用しませんでした。

しかし、今回の転職に関しては情報収集や、各社さんとの面談のセットアップ等全てTwitter上でやってきました。

その為僕はTwitter転職と思っています。

3つ目。読んで字の如しです。どうせやるならお客様サイドで、お客様の業務に寄り添った上で技術的な支援がしたいと考えました。

これは面接でもお伝えしていますが、これまで元請けと機械しか見てこなかった自分。

与えられた仕事を時には80点、時には120点で淡々とこなす事ばかり注力しており、もっと先にいるお客様の業務を考察したことはありませんでした。

転職の動き


少し長いです。

上述の通り、基本はTwitterでの情報収集がメインでした。

第一志望の企業との奇跡的な出会いはこちら。

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かいつまんで書くと、当時Twitterのフォロワーさんが自社でイベントやってるところにノコノコ遊びに行ったところ、あれ?俺たち意外と相性合うんじゃね?

という事具合でした。

思いの他好感触すぎて、卵のくせに夢を見るようになり悶々とした日々を送っていました。

それから自社からの意味不明な命令や、従業員のホスピタリティを少しずつ下げていく自社に辟易してきたのが2018年11月頃。

この頃から当時の現場を退場になったら即会社も辞めようと思いました。

この頃突然僕からコンタクトさせて頂いた皆さま。貴重なお時間をありがとうございました。

フリーランスで活躍している方や、ちょっと面白い仕組みを持つ会社の社長さん、中小企業の人事権を持った採用ご担当者様などなど。

様々な方とコンタクトを取らせて頂きました。

そしてこれらの方の話を総合した上で、上述のフォロワーさんに連絡をして再度会社イベントに参加させて頂けないかとお願いをしました。

これらの事を11月中でやり切りました。

イベント自体は12月上旬頃だったので、それまでは集めた情報の分析に注力します。

箇条書きにした後は、絶対に譲れないもの譲っても良いものの二つに分け、優先順位の重みづけをしていきました。

そして情報収集した結果と重みづけの係数を使ってスコアリングをしていました。

例えばこんな感じです。

譲れないもの(優先順位順)

  • 発注元と一緒に仕事する事ができるか 10点
  • 年収(今より下がらなければok) 3点(+50万円毎に+1点)
  • チャレンジする風土があり、既に実践されていること 2点

譲っても良いもの(順不同。満たせれば+1点)

  • これまでの経験を活かせること
  • 報告系のわずらわしさが無い事(日報週報月報他報告書で時間を潰される等)
  • 社内勉強会等のコミュニティがあること
  • 実機に触ったりする業務が出来ること
  • ネットワーク、ストレージ等幅広く業務が行えること

当時作った表やスコアリングの結果はお見せする事ができませんが、こういう手法で各情報を整理していました。

それから1次志望の企業の説明会を聞き、フォロワーさんや上司の方の話を聞いたところ、ダントツでスコアリングが高かったです。

そしてこんな動きがあった直後、現場では退場宣告を受けました。

これで心置きなく退職届を出すことが出来ます。

出した直後は営業とこんなやり取りがありました。Twitter上で結構バズったので載せておきます。

年明けにこの現場の元請けさんからは、くろのだけは残って欲しいからという事で、次の2つの選択肢を与えて下さりました。

  1. 今の会社を辞めて、正社員としてとある零細企業に入社する。(年収100万Down)
  2. 今の会社を辞めて、個人事業主として零細企業経由して参画する。(単価100万→70万)

どんだけうちの会社が嫌いなんだ

一応こちらも先方の企業の役員さんと会話させて頂き、双方勘案して上述のスコアリングに当てはめてみました。

限りなく低いです。

現場に居続けることは可能ですし、興味のある技術も学べそうではあるのですが、本当にやりたい事の軸があったため、1次志望とはなり得ませんでした。

滑り止めとも考えてはいたのですが、回答期限があまりに短かったため直ぐにお断りしました。

この時は正直1次志望から内定頂く事ができるとは思っていなかったので、滑り止めを考えることにしました。

そこで、たまたま良い時期に行われていた転職フェアに参加してきました。

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感想は上述の2つのエントリ中に記載していますので割愛します。

それから2次面接を受け、その場で採用の判断をして頂きました。

転職活動の準備を始めたのが2018/11頃でしたので、実に2か月の時間を要しました。

これは完全に余談ですが、もし落ちていたら11月中にお話を聞かせて頂いた面白い仕組みの会社さんに応募していたと思います。

会社を辞めるきっかけ


会社に誘ってくれた元上司が早々に居なくなった事と、現場が終了になったことで果たすべき義理がどこにも無くなったのが大きいかもしれません。

また、年齢的なところもあるのであまり無駄な時間を過ごしたくありませんでした。

即断即決。

勝因


これは自分の振り返りの結果になります。

第一は目の前の仕事を期待通りにこなす事。

相手の期待は何だろう?と考える癖がついたような気がします。

それでその期待に全力を傾けると依頼元がファンになってくれます。

こういう事を心掛けていたら、いつの間にか様々な人と繋がりが出来たように思えます。

第二に、決して独力ではたどり着けない境地があること。

個人プレイも良いのですが、チームプレイの良さに一度ハマってしまうともう抜け出せません。

今回の転職も、フォロワーさんや、情報を与えてくれた様々な方々、常に支えてくれた妻と、僕を介して1つのチームとして動けたような気がしています。

チームくろの!(笑)

最後に、これまでの全ての出会いと経験が評価された事。

何だかんだとやれブラックだ、辛かった!等、当ブログで語ってはいるもののそれらも含めて今の自分を形成しているものと思っています。

全ての会社、全ての案件、全ての仕事。

これらの点が、評価というプロセスを経て1本の線になった実感があります。

1つ仕事をするにしても、目的は何だろう?など、思いながら仕事してきたおかげで1つも無駄にならずに済みました。

すぺしゃるさんくす


Twitterで応援してくださったフォロワーの皆さん、面接前に沢山の激励を本当にありがとうございました!

これを見ることはないと思うけど、元上司や、現場で応援してくれた皆も本当にありがとう!

僕を素晴らしい会社に誘ってくださり、社内で色々根回しして下さったフォロワーさんにも本当に感謝です。

また、拙い文章ながらも読んで下さっている読者の皆様にも感謝です。

そして最後に、このフラフラしている夫を最後まで信用してくれて支えてくれた妻に最大の感謝を。


読了ありがとうございました。

これからは自分以上の人間がひしめく世界にフィールドを移すことになります。

より一層努力して、自分を高めつつ困った人が居たら助けられるようなおっさんを目指していきたいと思います。

2019/2/9 くろの