殻を破れないエンジニアの雑記

エンジニアの卵。ずっと卵。

2つ目の現場の話

両手が生まれたての小鹿状態な位プルプルしているくろのです。
こんばんは。

何でそんな状態になっているかというと、年を忘れて餅つきをしてしまった為です。

僕の住むマンションでは、住民間のつながりを重視するべくイベントが豊富にあります。

餅つきはそのイベントの一つで、かれこれ6年連続参加させてもらってます。
それ故か今ではすっかりベテランの仲間入りです。

餅はつくより捏ねる方が疲れます。

米の粒をいかに早く、いかに正確にすり潰すかがカギになっています。
正直捏ねるのが上手ければ数回つけば終わってしまうくらい

さて、今日も現場話に入りたいと思います。

今回は僕の一番長く居た現場になります。
それ故ここが全てのバックボーンになっているので少し気合い入れて書こうと思います。

はじめに


はじめにという名のINDEX。。。

  • 現場情報
  • 使用製品
  • 仕事内容
  • 退場のきっかけ
  • その他

現場情報


業種:とある大手の製造業
期間:2008年12月~2017月3月まで!8年と少々。
役割:東日本拠点のサーバー設計~運用
ポジション:2次請けメンバー → 3次請けチームリーダー
チーム:超偉い人1名、PM2名、メンバー20人

この案件自体が元々運用、保守案件だったのですが、大人の事情で運用しながら設計、構築もやることに。

この20名の中には運用チーム、ネットワークチーム、構築チーム、M/Wチームと別れていました。

最終的にくろのはこのM/WチームでDBAとJOBAとしてリーダーを担うことになります。

途中から3次から4次に代わってるのは、2度目の転職エントリにあるアレです。

使用製品


  • OS:VMWare vSphere ESX3.5~ESXi5.1、SLES10~11、Windows Server 2k~2k12 、Solaris9 (よく触れた順番です)
  • DB:DB2 v9.1~10.5
  • 他M/W:TWS、TSA、IHS、WAS、IISapachepostfix、BIND、vsftp、AVAMAR(Client,Proxy)、ArcServ、BackupExec などなど。
  • 言語:Bash、VBS、VBA
  • グループウェア:LotusNotes
  • その他:z/Linux・・・実態はz/OS上の資源にz/VMを放り込んでその上でSLESを起動。こちらのSLESより上のレイヤを担当。i 3000 cl loadparm 0とか何故か未だに覚えてる。

仕事内容


8年間のうち4年は運用保守。
といっても、定期イベントはパッチ適用と、停電対応位。

それ以外は何かあれば(主にアラート)対応するというような無法地帯。
もちろん手順もないので、某ITILに従い手順書の整備から進めていきました。

この辺から仕事がとても退屈で、このままで良いのだろうか?と、思っていたところでプロジェクトとしてお金がないから設計構築も受け付けることになりました。

ここからの4年は設計から運用まで全てやる立場に。

とは言え、最初のうちは上流が流してくるパラメータシートに沿って構築して、自分に運用サーバー引き渡すって永久機関じみた事してました。

徐々にプロジェクトのメンバーのスキルも上がったころ、設計やクラウドといった新分野に挑戦することになりました。

僕は主にDB2TWS(Tivoli製ジョブスケジューラ)をメインとしていたので、M/Wチームが新設されビジネスパートナーながらにリーダーとして祭り上げられてしまいました。
蓋を開けるとタダのトカゲの尻尾切り要員だったっぽいです。

どこの運用チームでも基本的に、変更時には上長やリーダーといったメンバーの承認を得て、お客様の許可を取った上での作業になります。
しかしこの現場では承認をしたにも関わらず責任は全部作業者にのしかかります。

そしてとてもヒステリックに詰められます。

これが苦痛でプロジェクトからメンバーが離れることも多かったです。

最後の年、僕はこんな状態でした。()内は所属チーム。

  • Windowsサーバー100台の保守(運用チーム)
  • Linuxサーバー200台の保守(運用チーム)
  • ジョブ基盤の定常業務(M/Wチーム)
  • DB基盤の定常業務(M/Wチーム)
  • ADユーザーの改廃管理 (運用チーム)
  • 海外SAP基盤とのジョブ連携システム導入チームリーダ(構築チーム)
  • 販売会社用基幹システム用仮想基盤設計~構築(構築チーム)
  • 超大型更改案件のサブリーダ (構築チーム)

2016年1年の残業時間は実に900時間超えだったので36協定もなんのそのでした。
超大型更改案件についての詳細は別のエントリで触れてみたいと思います。
思えばもっとお客様の立場に寄り添って仕事がしたいと感じたのはこの案件の経験があったからかもしれません。

退場のきっかけ


箇条書きで行きます。

  • この案件でやるべき事は他にないと思った為
  • メンタルやられかけた為
  • 新PMが影で僕らパートナーの事を使えない奴ら呼ばわりしていた為
  • 単純に割に合わないと思った為
  • IBM製品以外も触れないとヤバいと思った為

その他


初めてのサーバー作業はこの案件からでした。
特に最初の4年は決まりきったことばかり行っていたので退屈でした。

それでも、途中途中から手順や先輩SEのやり方に疑問を持ち、少しずつ効率化できたのはちょっとした自信につながりました。

時々今でもこの案件の話は耳にします。

元請けが毎年のように単価Downと言ってきて、割に合わず様々な協力会社から逃げられたりしているようです。
また、単純作業を海外にやらせるとのことですが、具体的な案が無く協力会社に丸投げをして全く進まない始末です。

参考までにこの頃の僕の単価推移はこんな感じでした。

  • 参画時:72万
  • 3年目:68万
  • 転職後:65万
  • 7年目:62万

・・・やれることは増えているのに単価が減っていくという。
恐ろしい元請けです。

嫌なことも沢山ありましたし、ヒステリックPMに何度か潰されかけましたが、ここでの経験は僕の根幹になってます。

IT技術や、管理能力(向いてないけど)、対外的なコミュニケーション能力などなど。

元請けにいる一握りの超人達のおかげで8年間過ごせたと思います。

引継ぎを何とか1ヶ月で終わらせ、僕の8年間は幕を閉じました。


長々とお付き合い下さりありがとうございました。

この現場での経験があるから後の現場での飛躍はあるんだろうなと最近では思います。

そして今ならもっと上手くやれる。

そんな気すらします。

戻りたくはないですが。

では今日はこの辺で!